教科書のナチュラルターンへの疑問? 投稿者:ダンキチ 投稿日:2019/02/05(火) 13:53
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ダンスを踊られる多くの方はプロアマを問わず、ナチュラルターンを教科書の通り正しく踊る事は非常に難しいと言われている様に思います。 僕には難しいと言うよりは、元々教科書に書かれているナチュラルターンの踊り方に無理がある様に思えてなりません。 そしてこの問題には次の二つの問題があるような気がしています。
(問題1) 現在ほとんどのダンサーの皆さんが踊られるナチュラルターンの3歩目は2歩目の左足に右足を揃えると同時に右足の上でロアーを始めていると思います。 僕はこのような踊り方がシンプル且、ボデイも自然に動き、一番理にかなった踊り方ではないかと思っています。
しかし教科書では左足に引き寄せた右足の上で更に3歩目のライズを継続、アップしそれからロアーをしなさいと書いてあると思います。 皆さんの踊り方、又動画等でトッププロの皆さんの踊り方を見ても教科書に書いてある通りのナチュラルターンの2歩目3歩目を踊っている方は殆どおられないように思います。
一般に踊られている踊り方(3歩目は右足を左足に揃えると同時にロアーを始める)の方が教科書に書かれた踊り方よりもより自然で理にかなった踊り方の様な気がしてなりません。
(問題2) 次に教科書に書かれた「左足に引き寄せた右足の上で3歩目のライズを継続しアップになりそれからロアーをしなさい」との踊り方がより理にかなっており正しいと考えた場合、 次にはタイミングの取り方で新たな問題が出てくるのではと思っています。
右足3歩目は左足に引き寄せられた右足の上でライズの継続が始まる時点から、アップになった所で終わると考えるべきだと思います。 何故ならばアップになった時に右足の上にかかる荷重がピークになり、ロアーが始まると同時に右足にかかる荷重の一時的減少が起きるからです。 そしてアップの時点からロアーした右足の上の重心(荷重)が最大になる時点までが次の1歩(4歩目)だと考えるべきだと思います。 従いここの123拍のタイミングは12&3と取るべきではないかと思います。
これはシャッセフロムPPのタイミングの取り方と同じだと思います。 シャッセフロムPPの1、2歩のライズ&フォールの表示はナチュラルターンの1、2歩と全く同じであり、3歩目も「右足左足のクローズ」と同じなのです。 そしてタイミングは12&3と取られています。 という事はナチュラルターンのタイミングは123ではなく12&3と取るべきであり、又そのほうがより理にかなっているように思います。
いずれにしてもナチュラルターンの123歩を教科書通りに踊るのは難しいのではなくて元々無理があるような気がしてなりません。
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| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? 浦 : 2019/02/06(水) 12:29 No.433 | |
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> ダンスを踊られる多くの方はプロアマを問わず、ナチュラルターンを教科書の通り正しく踊る事は非常に難しいと言われている様に思います。//
ワルツで誰でも最初に習い始める『ナチュラルターン』は基本中の基本で、その他のフィガーが『ナチュラルターン』よりも簡単だとは思いません。 (ダンス競技会でも、『ナチュラルターン』だけでチェックが 付く/付かない があるそうです)
> 僕には難しいと言うよりは、元々教科書に書かれているナチュラルターンの踊り方に無理がある様に思えてなりません。//
教科書を神聖化しているダンキチさんの言葉とは思えません。 私は、教科書で述べられていることは、全ての踊り手にとって共有化できる最低限のことが述べられていると思っています。 しかしながら、教科書では書かれていない事項が数多くあり、その空白部分は読み手の経験(技術)で埋めるしかないと、以前から言っています。 ダンキチさんが教科書を超越した域に達しておられるのであれば、それを新たに教科書化してダンス界に啓蒙されることをお勧めします。
従来の教科書を基にして『ナチュラルターン』で起きやすい問題点を述べてみます・・・ 『ナチュラルターン』を男性壁斜めに面して始めるとします。
1.【1】の右足は壁斜め方向に(体の前方向に)出します。 2.この時、CBMを使うので、男性の体の左側も前方に出します。 したがって、腰は壁斜めの向きのままでも、上体は右に捩じることになり、肩(上体)は壁方向に向くでしょう。 3.つまり、CBMを使うことで、上体の右回転が始まり、【1】の右足の踵を床についた時、上体(肩の向き)は45度(程度)の回転したことになります。 4.さらに、体重が【1】の足の上を通過する時に(【2】の足が【1】の足の近辺を通過する時に)上体(肩の向き)をさらに45度(程度)回転させます。 5.この結果、【1】の後半では、体は90度回転しており、上体(肩の向き)は逆壁斜めに面しているはずです。 したがって、【2】の足は、教科書通り【1】の足の左真横に置けることになります。
6.ここで問題になるのは、【2】の足を床に置くとき(直前)には、上体の90度の回転が完全に完了しているか? ・・・ でしょう。 上体の90度の回転がまだ終了してないと、【2】の足は【1】の足の左真横に置けなくなります。 と同時に、【1】の足から【2】の足に体重を移動させている時に体に回転動作が残り、【2】の足に乗った時にも体の回転運動は消えません。 7.したがって、【3】の足を【2】の足に揃えて置こうとしても、体のバランスが安定しないため、足をキチンと揃えて置けず、その結果安定した『ナチュラルターン』はできません。
教科書は、正しく理解し運用したいものです。 プロダンス教師として、一言述べさせていただきました。 |
| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ダンキチ : 2019/02/07(木) 10:05 No.434 | |
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浦さん
コメント有難うございます。
AA. >>教科書を神聖化しているダンキチさんの言葉とは思えません。
教科書(ボルテク)は基本的な原理原則に基づきコンパクトに纏められた素晴らしい本だと考えていることは、前にも書かせて頂いた通り全く変わっていません。 そして同時に「いろいろ談話室」の「ダンスの教科書の基本原理」No.1134で書かせて頂いた通りの事も考えています事ご理解下さい。
尚今回書かせて頂いたテーマは書き込みを読んで頂ければ分かるように僕自身、クリアな考え方を持っている訳ではありません。 ここ数日も考えが変わってきており僕自身迷っている状態なのです。 浦さんや皆さんのご意見をお伺いし、教えて頂きながらなるほどと納得できる考え方にたどり着ければと思っている所です。 よろしくお願いします。
CC 所でナチュラルターンの右足3歩目についてですが浦さんはこの右足は左足に揃えたらすぐにロアーをされておられるのでしょうか。 それとも揃えた右足の上で更にライズをし、それからロアーをされておられるのでしょうか。 僕は今の所右足は左足に揃えたらすぐにロアーをしています。
DD ご説明頂いたナチュラルターンの踊り方ですが時代と共に変化してきており最近は次のような踊り方が一般的になってきているような気がしているのですが如何でしょうか。
(1)右足1歩目はCBMで上体は1/8程右回転が行われますが腰部は壁斜めを向いたままです。 (2)続いて2歩目では肩部(上体)、腰部の右回転が続き、1歩目右足の上を重心が通過する辺りから、左足の着地点辺り迄に肩部(上体)はさらに約1/8、腰部は約 1/4の回転が行われ、肩部(上体)、腰部は壁斜めに面します。 そして次に壁斜めに面した肩部(上体)、腰部に向かって右足を引き寄せている様に思います。
踊り方が上の様になってきたのはCBMと言う動作に対するダンス界の考え方の変化が原因のような気がしています。
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| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? 浦 : 2019/02/07(木) 23:18 No.435 | |
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> 所でナチュラルターンの右足3歩目についてですが浦さんはこの右足は左足に揃えたらすぐにロアーをされておられるのでしょうか。 それとも揃えた右足の上で更にライズをし、それからロアーをされておられるのでしょうか。 僕は今の所右足は左足に揃えたらすぐにロアーをしています。//
『私は、足を揃えてからロアしています!』と言えば良いのでしょうか? 【3】の足の上で、【2】よりもさらにライズすることはないでしょう。 時間軸を明確にすることは要求されてないので、答えはこんなところで・・・
> ご説明頂いたナチュラルターンの踊り方ですが時代と共に変化してきており最近は次のような踊り方が一般的になってきているような気がしているのですが如何でしょうか。// > 踊り方が上の様になってきたのはCBMと言う動作に対するダンス界の考え方の変化が原因のような気がしています。//
教科書に書かれている『ナチュラルターンの踊り方』も『CBM』の定義付けも、ガイ・ハワード、アレックス・ムーアの昔の時代から変わっていません。 『CBM』は、出した足の反対側の体側を、出した足と同じ方向に出す!・・・ です。 足の上にしっかり乗って踊る人は相変わらず足の上にしっかりと乗って踊っていて、ダンス界の変化も無いように感じています。
ダンキチさんが変化を感じておられるのは、ダンキチさんの考え方が変わってきたためで、それだけダンキチさんの考え方が変化したためではないでしょうか?
ただ気になるのは、ダンキチさんは女性のことに一切触れられていませんよね! 教科書では、男性に関すると同じページ数(量)を割いて、男性と同じレベルで女性の動きについても記述されています。
女性のダンスに対する欲求には、貪欲なものがあると感じています。 例えば、『気持ち良く踊りたい』『楽しく踊りたい』『綺麗に踊りたい』・・・ などなどです。
『男性が動けば、女性は動かざるを得ない』『男性が動けば、それに対して女性がフォーローするのが当たり前』、競技系の人の間では『女性は男性の足りないところを補う』などの考え方があるのは知っています。 一方、DPなどではやけに女性にモテる男性がいるのも見かけます。
15年ほどの昔話です・・・ 関西在住のある男性が、やはり一歩一歩に体重を乗せる踊りを主張されてました。 特に目立ったのが『ロアは足に体重を乗せたまま、足の上に垂直に降りる』でした。 私は、『それでは女性が疲れてしようがないから、やめたほうが良い』と言っても、聞いて(理解して)もらえませんでした。
その男性も自分の踊りの背景が欲しかったようで、競技会に参加しようとしてました。 女性とペアを組んだ・・・と言う話を聞いた数か月後に『ペアを解消したようよ!』と言う噂を何回か聞きました。 女性たちもその男性の技術に不満足だったのか? 男性のお人柄に問題があったのか? 解りません。
最後に私の先生の言葉です。 『ダンスは、【男性】と【女性】と【音楽】の三人で踊る』 『究極のダンスは、チークダンスである』
これをもって、ダンス談義を終えたいと思います。 |
| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ダンキチ : 2019/02/09(土) 10:44 No.436 | |
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浦さん
「プロのダンス教師として」のコメントですとの宣言を頂いたのでいよいよこれから色々アドバイスを頂けると思っていたのですが・・・・・・ 所で下記の点コメントさせて頂きます。
AA >>【3】の足の上で、【2】よりもさらにライズすることはないでしょう。
教科書は浦さんのご意見とは異なり「3」の足の上で「2」よりも更にライズを考えていると思います。
その理由です。 (1)教科書では2の項目に「2と3 ライズ継続」とはっきり書いています。 (2)シャッセフロムPPの1,2、3歩とナチュラルターンの1、2、3歩の基本的動作は同じだと思います。 1歩目は「1の終わりでライズを始める」、2歩目は「2と3 ライズ継続」、そして3歩目は「右足 左足にクローズ」と皆同じです。 そして実際に踊るシャッセフロムPPの3歩目右足の上では更にライズが行われていると思います。 という事はナチュラルターンの3歩目もシャッセフロムPPの3歩目と同じライズを継続して踊りなさいと言う事だと思います。 (3)浦さんが参照されていたガイハワードの教科書ではナチュラルターンの2歩目と3歩目を区別、2歩目は「2ライズ継続」3歩目は「「3のライズ継続、3の終わりでロアー」とボルテクより更に明確に書いています。 (4)WDSFの教科書もガイハワードと同じく2歩目は「2ライズ継続」3歩目は「3のライズ継続、3の終わりでロアー」と書かれています。
浦さんも僕も教科書がこのように踊りなさいと言っている踊り方とは異なる踊り方をしているのだと思います。
BB >>教科書に書かれている『ナチュラルターンの踊り方』も『CBM』の定義付けも、ガイ・ハワード、アレックス・ムーアの昔の時代から変わっていません。
色々変わってきていると思います。
下記はアレックスムーア著作の本「Ballroom dancing 4th Edition」で説明されたCBMの説明及び日本の福頼先生がネットで公表されているCBMの補足説明です。 何れもCBMではステップする足の反対側の肩とヒップ(腰)は踏み出される足と同じ方向に出されなければならないと説明されており、先般ご紹介があった浦さんのCBMの踊り方とは明らかに違っていると思います。 ダンス界ではある時期までCBMはボデイの捻じれは行わず一枚板の様な状態で踊られていたことは明らかだと思います。 詳しくは「ダンスいろいろ談話室」で「CBMに関する提言(WDC系ダンス諸団体及び先生方へ)に僕の考え方を書かせて頂いていますので参照頂ければと思います。
(1)アレックスムーアが考えていたCBM(Ballroom Dancing 4th Edition)より
Contrary Body Movement is the action of turning the opposite hip and shoulder towards the direction of the moving leg, and is used to commence all turning movements. (訳)CBM(Contrary Body Movement) はムービング・レッグの動く方向に反対側のヒップと肩を回転させる動作であり、すべての回転動作を始める為に用いられます。
(2)福頼先生のCBMの補足説明 <<ダンスでは、同じ側の肩と腰は鉛直線上に位置するのが原則だから、肩だけが前に出て体がねじれないように、腰を前に出すように注意しなければならない。>>
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| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ダンキチ : 2019/02/11(月) 16:42 No.437 | |
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ナチュラルターンの右足3歩目は次の二通りの踊り方が考えられると思います。
(1)<3歩目右足の上で更にライズを継続、そして同じ3歩目の終わりでロアーをする。> この踊り方は教科書が考えている踊り方だと考えて間違いないように思います。
しかし現在ダンス界では殆どこのような踊り方はされていないように思います。 僕個人の経験でもダンスの先生からこのように踊れと言われた記憶がありません。
(2)<現在のダンス界ではほとんどの方が右足を左足に揃えた後はそのままロアーを始めていると思います。>
上記(1)(2)の踊り方のいずれも正しい踊り方と言えるのでしょうか。 それとも何れか一方の踊り方が正しいのでしょうか。
実はこの書き込みをするまでは(2)の踊り方がより自然であり、こちらの踊り方がより論理的なのではと思っていました。 しかしその間、考え方が変わり、(1)の方がより論理的だと思い始めました。
その一番大きな理由は教科書では「3歩目はLODに背面して右足 左足にクローズ」との指示が書かれている点です。 僕には(1)の踊り方であれば、3歩目LODに背面して右足 左足にクローズはさほど難しくないような気がします。 しかし(2)の踊り方をした場合は3歩目右足のロアーでLODに背面することは難しく、次の4歩目左足後退歩でLODに背面する事になるような気がします。
尚(1)の踊り方をする場合は教科書の書き方、基本的な考え方からしてタイミングは1,2,3、ではなく1,2,3&とタイミングを取るべきではないかと思っています。
いずれにしても本件をどのように考えるかの皆さんのご意見、コメントをお聞かせ頂ければと思っています。 よろしくお願いします。
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| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ダンキチ : 2019/02/21(木) 10:08 No.438 | |
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ボルテク、ISTD、WDSF全ての教科書はナチュラルターンの3歩目は「ライズの継続」と書かれており、僕はこの3歩目のライズ継続は3歩目右足の上で行われる動作だと考えていました。 しかし別ブログで以前DDDに参加しておられた伊達吉さんからWDSFの教科書を参照しながら次のようにご説明頂き、なるほどとの思いに至りました。
ナチュラルターンの2歩目のライズは左足の上で行われます。 そして左足の上での2歩目のライズの途中で3歩目(3拍目)に変わり、そのまま左足の上でライズの継続をし、3歩目の前半の半拍を踏み終えた段階右足を左足に揃えます。 それから3歩目のロアー(フットロアー)を始めるのです。 即ち後半の半拍を踏みヒールが着地した時点で3歩め(3拍)の終りです。 このポジションはダンスの踊り始めのポジション、ニュートラルなポジションです。 4歩目はこのフットロアーの完了時点(ヒールの着地点)からレッグロアーをしながら始まります。
僕はかかるイメージで踊っておられる方は殆どおられないのではないかと思っていますがWDSF、ISTD、ボルテクの説明の仕方、又ダンスのステップの論理性にも合致していると思います。 従い教科書が考えているナチュラルターンの3歩目はやはりこのような踊り方を考えているのだと言わざるを得ないと思っています。
尚フットロアー、レッグロアーとはWDSFが使っている言葉でフットロアーとはアップの状態から足を使ったヒールの着地までのロアーです。 レッグロアーとはヒールが着地した後、脚部を使い、膝を曲げることにより更にロアーをする動作です。
教科書が考える考え方、踊り方は上に書いた通りだと思っていますが、僕個人としては現在多くに方が踊っている踊り方、すなわち2歩目でライズを完了、右足が左足に揃った時点から3歩目が始まり、ロアーを始める踊り方がより自然であり、理にかなった踊り方だとの思いをどうしても拭い去ることができずにいます。
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| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ジョナ : 2019/06/18(火) 22:35 No.441 | |
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ダンキチ > 僕には難しいと言うよりは、元々教科書に書かれているナチュラルターンの踊り方に無理がある様に思えてなりません。
ボルテクノの前は、リバテクですが、昔のチャンピョンの踊りを第三者が足型とボディの動きを書き留めたモノです。 当然初心者の踊りの指導書では無いのです。 競技者が目標にする為の踊り方を書いた物です。 競技ダンスをやる為に、基礎の体造りをして、しなやかな動きを作り出した者だけが踊れるのが、リバテクです。 例えプロでも、基礎の体造りをやらない者には踊れないのがリバテクです。 1997年NHK杯日本イン ターナショナル選手権のワルツの規定では、ナチュラルスピンターンが有りました。 スピンターンの5歩目をLODに進めたのは田中英和と外人カップルだけでした。 日本人のプロAファイナルでも他の人は出来なかった。 結論は体造りの基礎が日本の社交ダンスでは、外人とは違うと言う訳です。 ボルテクのステップを練習するのが基礎ではありません。 ボルテクを踊れるような体造りをするのが基礎です。 恐らく、、そんな基礎訓練は、通常の教習所ではやらないと思います |
| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ダンキチ : 2019/06/20(木) 19:43 No.442 | |
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ジョナさん
書き込み有難うございました。 僕はこちらでダンスの教科書(主としてボルテク)の読み方についての考え方を書かせて頂いていますがすべて正しいなどと思っているわけではありません。 皆さんとの意見交換を通じてお互いの考え方が少しでも深まり、より真実に近づくことができればそれで十分だとの思いで書かせて頂いています。 よろしくお願い致します。
AA 僕はここでボルテクが書くナチュラルターンの踊り方には無理があると書きましたが今の僕はボルテクのスピンターンの説明に特に無理はなく、僕のボルテクの読み方に問題があったのだとの考え方に変わっています。 この読み方の間違いはこのスレッドの下の<<(2と3 ライズの継続問題)の整理>>No.400で僕なりの考え方を整理をしていますのでご参照下さい。
BB >>競技者が目標にする為の踊り方を書いた物です。 >>競技ダンスをやる為に、基礎の体造りをして、しなやかな動きを作り出した者だけが踊れるのが、リバテクです。
僕は少し違う考え方をしています。 ボルテクは競技者にも勿論参考になる教科書だと思います。 只基本的にはダンス界を背負って立つ教師及び教師候補者、そしてダンスの上級を目指す人達を主な対象として作られた教科書だと思います。 しかし基礎体力を作り、しなやかな動きを作れる人達だけに役立つ本ではなく、下手は下手なりに教科書の中身をしっかり理解できる人たちにはそれなりに役立つ本だとも思っています。
CC 1997年の日本インターでスピンターンの5歩目をLODに面して踊れたのは田中先生と外人カップルだけとの事ですがこの二カップルだけが正しくボルテクの指導通りに踊ったとは必ずしも言えないのではないのかなとの思いがしています。 何故ならばボルテクは1994年に発行されています。 そしてスピンターンの4歩目を次のように説明しています。 「コーナーで又は部屋の側面に沿って、回転の少ないスピンターンを行なう時は、ピボットで3/8, 5〜6の間で1/4の回転量となる」 と言うことはスピンターンの4歩目が終わった段階では必ずしもLODに向いていなくてもよく、状況によっては5歩目右足はLODに面して踏み出すこともあるが中央斜めに面して踏みだすこともあるとの指導をしているためです。
疑問点、僕が書いていることでよくわからない点等があればどんどん書き込みお願いいたします。
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| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ジョナ : 2019/06/22(土) 11:32 No.444 | |
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私の先生は、英国チャンプのグリーブ氏が来日した時の講習会を追っかけてイングリッシュスタイルを手に入れた。 同僚には田中忠氏が居ます。 私の先生は、リバテクの本を何時も手元に持っていたんですが、 「お前達が見ても解らん! それより、体で覚えろ!!」と言われた。 4年間週4日習って教わったのはワルツならナチョラルターン、スピンターン、フォラウェイ、 それだけ! その間足の使い方、ホールドの作り方、ペアバランスのテンション、ボディの使い方、スウィング、ワンピースの踊り方、体重移動、タイミングの取り方。音の取り方等、 今考えれば、リバテクには書かれていないイングリッシュスタイルの基礎を教えていた。 話は変わり 、 篠田学先生(最初のNHKレッツダンス講師)が英国でレッスン中に言われたのは「リバテクは忘れろ!」 リバテクに書かれていない部分を教え込まれたのが、、英国でのレッスンでしょうから、、、
今になって思い当たる事は、体の動きが出来ていないのに、 その様に動けるはず無い。 テクニックで動けるようにするのでなく、 動ける身体作りをレッスンでする訳ですから、 リバテクの必要なのはその後、、、、
> ダンキチさん > 何故ならばボルテクは1994年に発行されています。 > そしてスピンターンの4歩目を次のように説明しています。 > 「コーナーで又は部屋の側面に沿って、回転の少ないスピンターンを > 行なう時は、ピボットで3/8, 5〜6の間で1/4の回転量となる」 この記述から、スピンターンを狭く踊っても間違えではありません。 しかし、これは日本競技ダンスの最高峰のステージで在り、既定のソロ競技です。 アノ広い会場を邪魔するコーナーも無く一番の見せ所で難しいステップがスピンターンです。 カップルのホールドとペアバランスが理解できているかテクニックを試される場面です。 自分の持ったテクニックの目一杯を見せる競技ですから、、 回転量を狭くすれば、それなりの低いレベルと言う訳です。
田中英和&ブレストン組 1997 第18回日本インターナショナルダンス選手権大会 https://www.youtube.com/watch?v=EXtHM70OD60 アデールと組んだ97年には全英で日本人歴代最高位の第3位 1997年にアデール・プレストンとカップルを結成し、全英プロスタンダードで3位を獲得。 優勝はマーカス・ヒルトン、2位ルカ・バリッキ、3位田中、4位アンドリュー・シンキンソン、
このビデオの見処は、ワルツのスピンターンですが、、、 タンゴの動きの鋭さと滑らかさは、他の選手と見比べれば、、一目瞭然。 これがイングリッシュスタイルとジャパニーズスタイルの違いです。 |
| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ダンキチ : 2019/06/23(日) 15:42 No.445 | |
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ジョナさん
本件については僕の出る幕ではなくパスさせて頂くつもりでしたが紹介いただいた1997年の日本インターの動画を見せて頂き、僕なりの思いを少し書かせて頂きます。
AA. ヒルトン、バリッキ、田中組のダンスが他の追随を許さないほど素晴らしく、上手であったことは自他ともに認める事実だったと思います。 彼らには体力、気力、天性の素質、知能、努力、十分な練習、コーチ、周辺のバックアップ等ほとんど全てが揃っていたのではないでしょうか。
BB 只1997年のインターの動画を参照、田中組はスピンターンの5歩目はしっかりとLODに面してステップしているが他の日本人カップルはLODに面してステップしていないとのお話については下記のように感じました。
(1)動画の田中組の最初のスピンターンの5歩目はLODと言うよりは中央(1/4回転)に面しており2回目のスピンターンの5歩目は中央斜め(3/8回転)のように思えます。
(2) 田中組と他の日本人カップルのスピンターンの踊り方の違いを指摘しておられますがこれは踊り始めの時のスピンターンを見ておられるように思います。 僕はここでスピンターンを論ずるのは少し無理があるように思います。 何故ならばこのスピンターンは6歩目がリバースピボットであり、通常のスピンターンとは踊り方が異なっていると思えるからです。 又同時にここでの問題は5歩目がLODに面してステップされているかどうかと言うよりは、教科書の解釈の問題でもあるように思います。 田中組ともう一組の外人カップルはスピンターンを123,456(&)と踊り最後の&でリバースピボットをしていますが日本人カップルのほとんどは123、4&56と踊り、最後の6でリバースピボットを踊っているように見えます。 僕には両者の踊り方そのものが違っており、田中組と外人組がスピンターンを自然に踊っているように見えるのは当然のことではないかと思われます。
それにしても田中先生以外の日本人カップルは何故123,4&56的な踊り方をするのでしょうか。 教科書は123,456&で踊りなさいと言っているように思えます。
追記) 上で色々書きましたが「上手」と「より上手」の差がはっきりし過ぎるぐらいはっきりしているのも事実だと思いました。 |
| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ジョナ : 2019/06/23(日) 23:39 No.446 | |
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田中英和氏はそれ以前に どの様な踊りを踊っていたのか? 田中英和&陽子組 1993 第14回日本インターナショナルダンス選手権大会(栄光へのステップ) https://www.youtube.com/watch?v=OnlDXEJJk74 この様な踊り方を、1996年まで踊っていたのです。 良い動画がネットに無いのでこれを参考にしてください。 陽子氏とコンビを解消してから【4ヵ月程のアディール氏の練習】で全英に挑んだそうです。 この陽子氏の踊りとアディール・ブレストン氏の踊りの質を同じに思えますか? 当時の陽子氏のコメントは、 「あの人は私に注意をしますが、私以上にフォロウ出来る人は居ません!」とダンスファンに書かれた。 陽子氏との踊りは、日本の他のファイナリストと比較すると、極端な優位性は無いと感じます。
> ダンキチさん > それにしても田中先生以外の日本人カップルは何故123,4&56的な踊り方をするのでしょうか。 > 教科書は123,456&で踊りなさいと言っているように思えます。
規定は、ボルテクの様に踊ってくださいと言うのが主旨と思います。 「日本人カップルが何故123,4&56的な踊り方をするのでしょうか」私は、 そこ迄興味を持ってみてなかったのですが、、 私よりもシッカリと見て居ますね!
大事な事は、 『リバテクやボルテクに書かれて無い事』を日本人カップルは理解して無いと思われる。 その英国スタイルとジャパニースタイルの違いがココにある。 田中英和氏は、陽子カップルの時は嫌々でも喧嘩しながらジャパニーズスタイルを踊った。 アディールカップルの時は、目一杯の実力をイングリッシュスタイルで踊った。 その様に解釈しています。 同じ人間の踊りが、パートナーを変えただけでこんなに極端に変われるものでしょうか?
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| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ジョナ : 2019/06/25(火) 11:14 No.447 | |
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> ダンキチさん > 本件については僕の出る幕ではなくパスさせて頂くつもりでしたが紹介いただいた > 1997年の日本インターの動画を見せて頂き、僕なりの思いを少し書かせて頂きます。
パスしたら、、これ以上の話は書き込まないでしょうね、、 > ダンキチさん > 彼らには体力、気力、天性の素質、知能、努力、十分な練習、コーチ、周辺のバッ クアップ等ほとんど全てが揃っていたのではないでしょうか。
では、日本人選手に足りないのは、以上の要素の何が足りないのでしょうか? そんな問題ですが、、、
> 田中英和の「田中英和先生のワールドダンス」から引用 > 見よう見まねから全ては始まります。 > だからこそ理論を学び、工夫を重ね、 > 間違いや思い込みを修正し、繰り返して > いくことが大事になるのです。
その見様見真似が、日本競技で優勝した程度が目標な らば、、それ以上の踊りには成らない。 根本で『教われば、上手くな』ると言う事ではない。 上質のダンスを見て真似をして自分で考えて下さい。 と言う意味です。 その時に、正しいアドバイスが出来る先生が必要。 その先生が稀にしか存在しないので現状がある。
> ダンキチさん > 色々書きましたが「上手」と「より上手」の差がはっきり > し過ぎるぐらいはっきりしているのも事実だと思いました。
プロ競技の選手は皆頑張っているハズですが、 合理的な踊りはやっていないのでしょうね、、、 何が合理的か?
> ダンキチさん > 僕には両者の踊り方そのものが違っており、 > 田中組と外人組がスピンターンを自然に踊っ > ているように見えるのは当然のことではない > かと思われます。
私も同様に考えます。 踊り方そのものが違う= イングリッシュスタイルとジャパニーズスタイルの差。 スピンターンを自然に踊っているように見える= 合理的な無理の無い踊り。
ジャパニーズスタイルは、動きに無理が有る訳です。 |
| Re: 教科書のナチュラルターンへの疑問? ダンキチ : 2019/06/25(火) 13:12 No.448 | |
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ジョナさん
引用されている田中先生の言葉がとても印象的です。 その他は僕には良くわかりませんのでパスさせて頂きます。
>田中英和の「田中英和先生のワールドダンス」から引用
>> 見よう見まねから全ては始まります。 >>だからこそ理論を学び、工夫を重ね、 >>間違いや思い込みを修正し、繰り返して >>いくことが大事になるのです。
それとご紹介いただいた1997年インターの田中先生のウインナ・ワルツは僕には衝撃的でした。 皆さんはどう思われるかよくわかりませんが、「ダンスいろいろ談話室」で紹介させて頂こうと思っています。
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